ベンチャー企業で起業の基本を学ぶ

2014年09月23日 18:52

もし起業をしたいと考えている方は、起業の前にベンチャー起業へ転職することをお薦めします。

ベンチャー企業の社員は、転職をせずに起業する方が多いように思います。

理由は、雇われる意味が無いと感じるためです。

 

具体的に、ベンチャー企業は、ベンチャー企業同士支え合いながら案件をこなす構図ができています。

理由は、会社ができることが少ないと案件を出す顧客の手間が増えるため、会社同士が支えあうことで、会社できることを増やしているのです。

 

例えば、基板製造会社で考えます。

顧客は、基板設計を別の会社で実施し、完了した設計データを基板製造メーカへ渡し、基板が出来上がったらまた別の部品実装会社へ基板を渡す手間が発生します。

しかし、基板設計~基板製造~部品実装までトータルでお願いできる会社があれば、この手間が省けるメリットが発生するのです。

この案件を、基板設計会社と基板製造会社と部品実装会社の3社で請け負って利益を分配することで、1案件を獲得する仕組みになっています。

 

ではなぜ雇われる意味が無いのでしょうか。

答えは、個人で仕事をしているも同然だからです。

ベンチャー企業は個人の裁量が広いため、営業先や仕入れ先は、会社へ連絡するのではなく、個人に連絡を取ってきます。

理由は、大企業であればネームバリューがあるため取引は安全ですが、ベンチャー企業は安全かどうかが判りません。

そのため、営業先や仕入れ先は個人を見て取引可能かを判断するのです。

ベンチャー企業で成果を出すということは、個人が信頼されることであり、勤めている会社はどこでも良いのです。

もし社長として仕事をしても平社員として仕事をしても同じ会社から同じ仕事をもらえるのであれば、お金もやり方も自由に決められる社長がいいと思いませんか?

だから、雇われる意味が無いと感じるのです。

 

しかし、ここで問題となるのは、個人が起業することでベンチャー企業の仕事を奪ってしまうことになります。

そのため、もしベンチャー企業から起業を考えるのであれば、事前にベンチャー企業に伝えることで起業のサポートをお願いすることをお薦めします。

起業後も会社同士支えあえるような関係が築ければ、お互いにメリットがあると思います。

 

起業を目指すのであれば、まずはベンチャー企業への転職を検討してみてはいかがでしょうか。