外資系企業の企業情報を知る
日本の企業については、インターネットで情報を簡単に知ることができますが、外資系企業は判りづらいものです。
外資系企業の場合は、日本で働くポジションの場合、日本法人がほとんどです。
例えば、マイクロソフトやアップル等、日本でも有名な企業はそれだけ日本法人規模も大きいことが予想できますが、海外では規模が大きくても日本には数名しかいない企業もあるため、日本法人に特化した情報入手は大変困難です。
その為、外資系企業の情報を調べる際は、以下3点がお薦めです。
1) グローバルフォーチュン500
このランキングで、世界で売上高が高い企業が調べられます。
フォーチュン誌が発行する世界の企業の売上高ランキング
https://fortune.com/global500/
日本では、トヨタ自動車がベスト10入りをしています。
尚、世界で500位はかなりの大会社しかピックアップされません。
日本企業では、487位で富士フイルムが入っています。
そのため、ここに名前が出てくる企業は、かなりの大会社と言えます。
2)企業が得意とする業界から調べる
例えば、米国にロックウェルオートメーションという会社があります。
あまり名前は聞いたことが無いのではないでしょうか。
会社名だけ検索しても、どんな会社か検討がつかないと思います。
しかし、Factory Automation(工場の自動化)業界であることが判れば、FA業界から調べてみてください。
そうすれば、FA業界で米国シェアNo1である優良企業であることが解ると思います。
(尚、日本でFA業界のシェアNo.1は三菱電機です。)
3)外資系企業出身者に情報を聞く
外資系企業は日本の企業に比べると在籍期間は短くなり、外資系企業間(特に競合他社間)を転職で転々としている方が大変多いのです。
そのため、外資系企業に在籍していた方に話を聞ければ、同じ業界の外資系企業の情報はだいたい知っていると思います。
例えば、私も外資系企業を2社経験していますが、一緒に仕事をしていた人の9割以上が、同業界の日系大企業か同業種の外資系競合他社でした。
日本法人は営業支店の位置づけである場合が多く、海外工場で製造した製品の窓口となって日本顧客へ販売する業務がほとんどです。
販売製品を十分理解していないと、サポートも含めた日本顧客対応は困難です。
販売製品を知るためには海外工場で教育を受けられると最も効果的ですが、外資系企業は効率化を重視するため、あらかじめその販売製品知識を十分もっている現地のスペシャリストを採用することが一般的です。
何かに特化した製品知識があれば、その知識が活用できる製品を販売する外資系企業がお薦めです。
過去に一緒に働いていた外国人は、三菱といえば自動車しか無いと思っていたそうです。
また、その外国人に教えてもらうまでGE※を私は知りませんでした。
それだけ、世界の会社に対する日本人の感覚と外国人の感覚は違うと言えます。
※:GE(ゼネラルエレクトリック)は、トーマスエジソンが創立した世界で最も大きい総合電機メーカ。 (日本で最も大きい総合電機メーカは日立製作所です)