大企業の社員という肩書きを得るための転職は一時的な満足しか得られない
株式会社日立製作所
私が28歳の時に入社した3社目の勤務先です。
改めて、どのような会社かを以下に示します。
・日本最大の総合電機メーカー
・全世界に製造・販売拠点を広げる多国籍企業
・大手電機8社/大手重電3社
・総売上9兆400億円
・総従業員数32万人
・2011年フォーチュングローバル500で世界40位
等々、優れた点を挙げだしたらキリがない程、日本を代表する大手企業です。
日立の中途採用が決まった時は、心の底から喜び、今後の自分の人生が素晴らしいものになると確信すら感じていました。
しかし改めて、なぜそこまで嬉しかったのかを考えてみます。
日立から提示された給与は、その当時勤めていた会社から多少上がった程度であることから、年収UPが嬉しかった訳ではありません。
また、勤務地は茨城県であり、当時住んでいた愛知県を離れたくないと思っていたことから、転居が嬉しかった訳ではありません。
では何が嬉しかったのでしょうか。
答えは、日立製作所の社員という肩書きが付き、自分のプライドが満たされたことが嬉しかったのだと思います。
しかし、会社に入ってみると、周りはみんな同じ企業の社員です。
自分が特別な存在であるはずはありません。
優良企業であることから東大や京大といった優秀な人材が集まっていたことで、劣等感すら感じるようになっていました。
もちろん昇格するにも優秀な人材を押しのけるパワーが必要です。
また、勤務地が地方であることから、休日は楽しめる場所が限られることで、毎日に充実感を感じられなくなっていました。
仕事内容は、当時は裁量も少なかったこともあり、やりがいを感じることができませんでした。
結果、1年で転職することを決めました。
大会社の社員という肩書きは、一時的に満足することができると思います。
しかし、その満足を継続することは困難です。
満足を継続できる唯一の方法は、やりたい業務を継続することだと思います。
自由な人生を得るために転職するのであれば、あなたがやりたいことが継続できる会社を選ぶことをお薦めします。