⑤履歴書/職務経歴書を作成する

2014年11月10日 19:16

行きたい会社の志望動機が決まったら、早速履歴書・職務経歴書を書き始めましょう。

履歴書は、誤字脱字がないよう、フォーマットの項目に沿って事実をそのまま記載しましょう。

ポイントは職務経歴書です。

どのようなフォーマットでも問題はありませんが、職務経歴書で転職先に伝えるべき内容は、すでに決まった転職理由/志望動機以外に2つあります

 

明記項目1) 転職歴の明確性

時系列で職歴を記載し、各企業へ入った転職理由と志望動機に一貫性と明確性があることが必要です。

これは、転職歴が2社であれば、1社目に入った理由、1社目を退職した理由、2社目に入った理由、2社目を退職する理由、転職先へ入る理由のすべてに一貫性を持たせる必要があるのです。

無いと思われる方もいるかと思いますが、しっかり考えてみれば無いとも言い切れないと思います。

特に、異業種転職を繰り返した場合は一貫性は少し知恵が必要となります。

その場合、具体的にストーリー立てをして今後はこのストーリーを崩さないようにすることで、今後は一貫性を持たせていくよう注意頂ければと思います。

 

過去に学生時代の友人から、職務経歴の相談をもらったことがあります。

その友人の職歴は、1社目はアパレル業界の店員で働いていたが、スキルが磨かれないため退職。

2社目は事務職を選んだが、人間関係が耐えられずに退職。

そのため、IT業界の会社へ転職したいとの話でした。

大変業種が変わっているのでストーリーを立てるのに苦労しましたが、ポイントとして、アパレル業界という接客業に直結する仕事から、IT業界というソフトウェア製品を開発する接客業から見ると間接的な仕事へ変わっていることに注目しました。

 

1)1社目で接客業で必要な人間関係を築くスキルは向上できたが、前向きに営業をするためには自信を持って進められる良い商品が必要である。

2)アパレル業界では既製品を使って販売していたが、自分でもっとよい製品を作り出せば、前向きに営業をかけることができると感じた

3)製品を作るのであれば、市場が拡大しているIT業界で製品を作ってみたい

 

というように、多少強引なストーリー立てをして、事務職で得た経験を製品作りにつなげるように組み立ててみたところ、彼は採用までたどり着くことができました。

上記例では、IT業界のモノづくりに絞りましたので、現職でITのスキルをしっかり学ぶことで、次の転職以降はIT業界のもの作りを一貫性として欲しいと思っています。


明記項目2)転職先へ活かせる業務の明確性

着手した業務を列記するだけの職務経歴書を見かけます。

しかし、着手した業務で得た経験を転職先でいかに活かせるかを明確に記載することが必要です。

もし回路設計の求人に対して、接客業の経験があることを記載してもPRになりません。

もし全く経験がなかったとしても、興味を持ったきっかけや、学生時代の物理の成績等、少しでも回路設計に近い情報を記載した職務経歴書を完成させましょう。

 

上記2つに転職理由/志望動機を加え、行きたい会社リストの上位5社分の職務経歴書を、A4サイズ2枚程度を目処に作成しましょう。

また、次のステップとして転職支援サイトへ登録をする必要があることから、ワードやエクセルといった電子データで作成しておくことをお薦めします。

 

職務経歴は各個人の職務経歴によって十人十色だと考えますが、どんな職歴にも一貫性を持たせられれば、転職回数が増えても安心です。

転職回数を増やすことができる一貫性が、自由な転職を可能とする人生につながります。

以下もご参照ください↓↓↓

転職術:履歴書・職務経歴書

 

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