④志望動機を考える
よく「スキルアップするために、御社へ転職したい」といった、転職理由と志望動機が一緒であったり、どの会社の志望動機も同じであったりする職務経歴書を見ますが、これが通用するのはある一定年齢までです。
若ければやる気さえあれば入社後にどのようにも変わっていけますが、年齢を重ねると、自分像が確立されることで柔軟な変化が困難となります。
そうすれば、自分像に沿った志望動機が必要です。
しっかり考えてみましょう。
志望動機とは、なぜその会社へ入りたいかです。
入りたい理由は、何かを実現したいためであり、その何かが転職理由と繋がっている必要があります。
例えば、転職理由が「現職ではスキルアップする環境がない」としていた場合、なぜ転職先ではスキルアップできると思ったのかを明確にしましょう。
以下に例を示します。
例1)
現職で組立や実装等の製造知識がついたため、今後はスキルアップするべく設計がやりたいが、現職は設計部署がない(転職理由)。
御社は○○という製品を自社で製造されていることから、設計部署がある(志望動機)と考えたため
→ もし設計を外注に出していた場合は、ポジションのミスマッチとなりますので、十分な企業調査が必要です。
例2)
現職では回路設計を中心とした業務に従事しているが、今は新規設計案件がなく過去の資産を流用することで開発コストを抑えることが必要条件となっている(転職理由)。
本求人の中で、御社は新製品を新規開発するメンバーを募集していることから、新規設計案件に着手することができる(志望動機)と考えたため
職務経歴書に記載するレベルでは上記で十分ですが、本来は、面接までにさらに転職理由を掘り下げる必要があります。
具体的には、「自社製造している会社/新規開発の求人は他にもたくさんあるが、なぜ弊社なのか?」という質問に答えられるようにしておく必要があります。
しかし、それは面接のフェーズへ進んだ時点の作業です。
行きたい会社リストの上位5社に対して、上記志望動機を考えリストに記載しておきましょう。
転職活動をしていくうちに、思わぬところから会社の情報を知ることがあります。
その時には必ず志望動機を見直し、ブラッシュアップすることがお薦めです。