自由な考え方の訓練ができる外資系企業

2014年09月22日 18:19

私は経験を得るために転職を薦めていますが、外資系企業へ転職して国の文化の違いを知ることも大きな経験だと思います。

外国人が持つ国の文化の違いは、どんなに労力を割いても変えることができません。

そのため、相手を受け入れる経験ができることで、自由な考え方をする訓練になると考えるためです。

 

例えば、以前仕事でスペイン人と飛行機に乗る機会がありました。

搭乗口には、搭乗する人が列を作っていました。

私はその列の最後尾に並ぼうとしたのですが、彼は入口付近から割り込んで入ろうとしたのです。

私が列の後ろへ並ぶよう話すと、なぜかと聞かれ回答に困りました。

一緒にいた同僚は、外人はマナーが無いと批判をしていましたが、私はそういう話ではないと思います。

彼は大変優秀なエンジニアで、発言に責任もあり、間違いは少ない人間です。

つまりスペインの文化では、小さい頃から列の最後尾に並ぶ習慣が無いだけなのだと思います。

それを、マナーを習慣付けられた日本人が、マナーが正しい前提で批判するのはおかしいのではないでしょうか。

なぜならそれが、彼らの生まれ育った文化であり、正しいことだからです。

 

上記は日常における文化の違いを例に挙げましたが、外国人と業務を進めると似たような機会が多くあります。

経験をしていないと自分の主観が正しい前提で話をしてしまうため、相手を受け入られなくなってしまいます。

理由は主観であることが判らないためです。

しかし、受け入れられない環境へ身を置いてみると、受け入れざる負えなくなります。

経験によって受け入れる能力が育つのです。

 

日系企業へ転職しても、会社の文化が変わるため、経験は十分にできます。

しかし、外資系企業のように根本的に文化が違う国の会社へ転職することで、上記で言う主観が明確になります。

なぜなら、自分を外国人の主観に併せなくてはいけないためです。

相手の言動に不快感を感じても、それがその国の文化であり、受け入れなくてはいけません。

これを繰り返すことで、自分の主観を知ることができます。

主観が判れば、その考え方を辞めるだけで、自由な考え方を得る経験ができるのです。