転職を失敗したかどうかは考え方で決まる
転職した先の会社がどのような会社かは、入ってみないと判りません。
ブラック企業という言葉が一般化していることからわかるように、雇用環境があまり良くない場合もありえます。
結論を先にお話すると、過酷な会社であればある程多くの経験が得られますし、転職できる力さえあればまた転職すれば良いのです。
しかしその前に、雇用環境の良し悪しを判断するのは自分の主観であり、感情論に近いのではないかと考えています。
例えば、私が在籍した中小会社では、長時間労働をせざるを得ない会社でした。
帰宅時間が日をまたぐことは日常茶飯事で、土曜日も出勤日でした。
残業代も、見せてもらえない会社の規程で最大20時間までだと告げられていました。
実行はされませんでしたが、給料の2割以上も減らすと告げられたこともあります。
結果私は体調が優れなくなり、家族にまで多大な心配をかけることとなってしまいました。
もしブラック企業を定義する条件があれば、明らかに当てはまる労働環境だったと思います。
しかし、この会社でたくさんの経験を得ることができました。
例えば、自分が今の仕事の仕方で限界まで頑張っても利益を上げることは難しいという事実や、小さな会社の社員(特に社長)はそこまで頑張っているという事実、自分の健康を害すと家族に迷惑がかかるという事実を知ることができました。
9ヶ月しか在籍しませんでしたが、この会社があったからこそ、大企業にいた頃の甘い考えを持っていた自分から大きく変わることができました。
さて、改めて考えると、上記の会社はブラック企業でしょうか。
ブラック企業という定義は労働環境等の絶対的なものだけではなく、会社に対して何かしら不満があることを訴えるために感情が決定していると思うのです。
しかし、感情を高ぶらせても環境は変わりません。
経験して考え方を変えれば良いのです。
つまり、ブラック企業へ転職した、転職を失敗したとするかどうかは、あなたの考え方だけで決まるのです。
繰り返しになりますが、もしどうしても限界が来たら、また転職すれば良いのです。