転職を有利に進める条件
転職先には、自分が行きたい会社を選ぶことも重要ですが、常に「一貫性」があり、「スキルアップ」の要素が入ることが、転職を有利に進める条件となります。
特に過去の転職先に「一貫性」が無いように見えてしまうと、大変な労力を要する場合があります。今は一貫性が無いと感じていても、必ず1つや2つはあるものです。
もう一度考えてみましょう。
「スキルアップ」はどんなに小さくてもかまいません。
何か1つはスキルアップできる転職先を選びましょう。
以下に、私の専門分野で2つ例を挙げます。
(1)レベルアップ型(現職の仕事がすでに特化している場合)
例えば社員100名程度の中小企業で、業務は電気回路設計、開発品は携帯電話の電源回路を担当していたとします。
「一貫性」は特化業務である”電気回路設計”とすることが理想的です。転職先は電気回路を必要とする開発会社全般が応募対象です。
「スキルアップ」を”担当領域”とした場合、電源回路以外の回路を転職先で経験したいこととなります。
勿論、”モノづくり領域”として製造部署との窓口業務を新たに経験したいでも良し、”会社規模”として数千名程度の大きな組織で設計ノウハウを経験したい、でもかまいません。
(2)ブラッシュアップ型(現在の仕事が幅広い場合)
例えば社員30000名程度の大企業で、業務は開発全般、開発品は携帯電話を担当していたとします。
転職をする場合、これからの転職の柱となる「一貫性」を何にするか決めることが必要です。
この時、「一貫性」を絞り過ぎないよう注意しましょう。
例えば、ものづくりの上流工程(製品企画、回路設計等)から下流工程(実装、評価業務等)まで着手していたとします。
下流工程を「一貫性」としてしまうと、今後の転職先は下流工程に特化してしまいます。
上流工程を選べば、いざとなった時に下流工程への潰しが効きますので、上流工程を選ぶことで広くとどめておくことが理想的です。
上記を考慮し、「一貫性」をものづくりの最上流工程である”製品企画”とした場合、「スキルアップ」は携帯電話以外の電気製品の企画等を新たに転職先で経験できることが望ましいです。
職務経歴書で「一貫性」と「スキルアップ」を明確にすれば、あなたの強みも明確になります。
転職回数が増えると明確さが増しますので、絶対にブレないようあなたの強みを研ぎ澄ましていくことが必要です。
もしどちらも意識せずにすでに転職を経験された方は、今からでも遅くはありません。
転職先の「一貫性」を見つけ、「スキルアップ」の内容を棚卸し、あなたの強みを明確にすれば、新たな転職の道が開けるのではないでしょうか。